君主制は民主主義と相性がよい?

君主制は民主主義と相性がよい?

民主主義の成立条件とは?

国王がいるかどうかは
民主主義とは無関係だ

 

たとえば共和政や共和国には、
王様などの君主がいない。

 

じゃあ共和政や共和国は
民主主義だと思う人もいるだろうが、
それは大間違いだ。

 

というのも中国だって、
王様がいないから立派な共和国だが、
中国が民主主義国家だと思っている人は皆無だろう。

 

現代では、共和政や共和国というのは、
王様がいないっていうだけの意味でしかない。

 

その一方で、議会制民主主義の元祖イギリスでは、
今も国王(エリザベス2世)がいて、
盛大に王族の結婚式を行ったりしている。

 

17世紀に起こった清教徒革命(ピューリタン革命)では、
オリバー・クロムウェルによって王政は廃止され、
13世紀から続くイングランド貴族院議会も解散させられる。

 

しかし共和政イングランドは、反対派や王政復古派、
隣国からの侵攻に備えて、軍事独裁の形をとらざるを得ず、
クロムウェルの死後、破綻して大混乱に陥る。

 

そこで議会は亡命中だったチャールズ2世を呼び戻し、
イギリスは王政復古を行い、王政を復活させる。

 

貴族院も徐々に縮小方向にあるが、
それでもまだまだ必要だという認識だ。

 

民主主義の先進地域であるヨーロッパには、
そうして今もたくさんの君主がいるし貴族もいる。



王政打倒は独裁を狙うモノが叫ぶ言葉

17世紀イングランドの清教徒革命の顛末を見ても
共和制というのは、かなり不安定な
政治体制であることがわかる。

 

だから王政を打倒して共和政に移ったとしても、
その後に大混乱が起こって、
それを収拾するために王政復古が起こることはよくある。

 

1789年のフランスでも、フランス革命によって、
一旦は共和政が開始されるのであるが、
ロベスピエールによる独裁政治(恐怖政治)が起こる。

 

その後もドタバタが続き、その結果、ナポレオンによる帝政が始る。

 

さらにその後には、ルイ18世による復古王政
ルイ・フィリップによる王政(立憲君主制)、
二月革命による第二共和政と続く。

 

そして大統領ナポレオン三世による第二帝政、
ナポレオン敗北によって第三共和政と言う風に、
君主を立てたり立てなかったりという事を繰り返すのだ。

 

スペインなども王政復古・共和政・独裁・共和政・独裁と体制が変わり、
1975年にはまた王政復古を宣言して立憲君主制になった上、
さらに選挙で平和的に社会労働党政権が誕生したりしている。

 

だから王政を廃止して共和政にすれば
民主主義が達成できると思うのは空想的民主主義であり、
実際に王族や貴族を処刑したら、その後の方がもっと大変になるのである。

 

というのも歴史に学べば、国王を追放した後にできるのは、
軍政・軍事独裁政権や共産党独裁政権なのだ。

 

NEXT:王政を打倒したらできるのは軍事政権か共産党独裁政権


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