人口が減っているのに経済成長を続けるドイツ
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90年代から約20年間、経済成長が止まってしまった日本。
その間に日本以外のG7メンバー国の経済は、一体どういう風に推移していたのか。
日本に次ぐ世界第4位の経済規模のドイツでは、1990年に東西ドイツが統一されたが、統一のコストを負担しながらも経済成長を遂げている。
その結果、ドイツ中央政府の債務残高は、総額は増えているものの対GDP比では45%前後になっている。
一方、世界第5位のフランスは、このところ債務残高が急激に伸びているが、それでもGDPは右肩上がりになっているため、対GDP比は7割程度の割合だ。
フランス(GDP世界第5位)の行政債務とGDPの推移
※GDP比で0になっている部分は記載無しだが、1980年の約24%からジワジワ上昇世界第6位の経済規模のイギリスは、第一次・第二次世界大戦で、対GDP比250%という膨大な負債を抱えていたが、戦後はジワジワと負債を減らして50%前後で推移。
イギリス(GDP世界第6位)の行政債務とGDPの推移
※対GDP比で0になっている部分は記載無し。
実際には40~50%で推移。
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100%以上の借金を抱えていたのは日本だけじゃない
ユーロ危機で財政赤字が問題となっている一つ、イタリアの行政債務は一時期110%を超えていたが、そこで踏みとどまっている。
※因みにGDP世界第7位はブラジルだ。
イタリア(GDP世界第8位)の行政債務とGDPの推移
世界第9位のカナダでは、アジア系移民の増加もあって、30年間でGDPは約400%(4倍)にもなっている。
カナダ(GDP世界第9位)の行政債務とGDPの推移
債務残高の対GDP比も、日本が低迷している時期に大きく割合を小さくして、現在は40%弱という状況だ。
こうしてみてみると、各国とも借金は増やしているけれど、その一方でGDPも着実に伸びているために対GDP比では大きく増えていないことが分かる。
要するにG7でGDPが20年前と変わらない国は、日本以外にはないんだね。
それだけ異常な状況に日本は陥っていると言うことだ。
今までの常識は通用しなくなったと思えばよい。
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