フィンランドの小学校は、山の分校のようなもの

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フィンランドでは、新学年は8月の15日に始まる。

 

ただし入学式はなく、すぐに授業が始まる。

 

フィンランドの小学校の多くは、生徒数が100人未満で、クラスも2学年1クラスの複式学級だ。

 

フィンランドには小学校、中学校の他に、小中が同居する総合学校というのがあるのだが、全国に約3400校ある小中学校のウチ、1700校が99人以下の小さな学校で、そのほとんどが小学校だという。

 

フィンランドでは1クラス20~25人前後の少人数学級が普通だそうだが、これはもともと山の分校のような規模が普通だったと思えば当たり前か。

 

全生徒が60人くらいの学校だと、3人の教員で授業を行い、校長は複数の小学校の校長を兼任する。

 

もちろんヘルシンキなどの都会では人口が急増していて、1クラス35人くらいになることもあるようだ。

 

しかし日本の大都市と比べると人口密度がはるかに小さいので、日本の都市部の小学校とはイメージがかなり違う。

 

フィンランドの学校では体育祭や文化祭などの行事はしないようだが、もともと学校の規模が小さいから、そういう全校あげてのイベントが必要なかったのかも知れない。

 

フィンランドの都市の人口ベスト3と人口密度
都市名人口人口密度・平方kmあたり人口密度(1人当たり面積)
ヘルシンキ市(首都)58万人3,079人325平方メートル・約98坪
エスポー市25万人784人1275平方メートル・約386坪
タンペレ市21万人403.2人2480平方メートル・約750坪
東京23区898万人1万4000人69平方メートル・約21坪
横浜市369万人8300人118平方メートル・約36坪
大阪市267万人1万2000人83平方メートル・約25坪
名古屋市226万人6800人144平方メートル・約43坪
※人口最密集地のヘルシンキでも、名古屋市の半分以下の人口密度ですね。

 



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フィンランドの学校の費用は、ほとんど無料

フィンランドの消費税は23%と高率だがその分、義務教育では学費は無料で教科書や文房具も支給、給食も無料になっている。

 

これは「教育の平等」を国民に保証するためだが、ケースによっては通学のための交通費も支給され、路線バスや乗り合いタクシーなどで学校に来る生徒もいる。

 

ただし教科書や文房具は支給と言っても、基本的には学校の備品という扱いで、書き込み式のワークブックでなければ、教科書は回収して3年くらい使い回しする。

 

また文房具も家に持って帰って良いが、あまり魅力的なものではないらしく、新学年になると文房具屋さんでは、カラフルな鉛筆や筆箱などがたくさん売れるらしい。

 

フィンランドでは制服も指定カバンもないので、こちらも新学年に合わせて新調する人が多く、8月は進級お祝いセールがおこなわれるらしい。

 

つまり勉強に必要なモノは学校で用意するけど、文房具などを家から持ってきても構わないということだ。

 

一方、給食は決まった食事が配られるのではなくて、カフェテリア方式で、好きなモノをとって食べる仕組み。

 

イスラム教徒など、宗教ごとに食べられないモノもあるので、イスラム教徒でも食べられるモノが用意される。

 

栄養が偏らないように、どういう組み合わせで食べるかという食事指導も行われるという。

 

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