フィンランドでは学費も給食も医療費もタダ。でも消費税は23%所得税も…

フィンランドでは学費も給食も医療費もタダ。でも消費税は23%所得税も…

世界の行政改革と日本

フィンランド教育には種も仕掛けもある。

学力世界一のフィンランド。

 

実は1人当たりGDPも日本より多く、
ダボス会議で有名な世界経済フォーラムでも
国際競争力が2001年から4年連続で1位。

 

つまり学力をとっても経済をとっても、
日本より先を行くヨーロッパの国である。

 

このフィンランドの教育がどのようなものか、
興味津々であるが非常に全体像がわかりにくい。

 

というのもフィンランドの教育について書かれた初期の本には
美辞麗句ばかり踊っていてにわかには信じられない。

「競争をやめたら世界一になった」とか「学校間格差がない」だとか、
我々日本人には想像できないようなイメージで語られることが多かったからだ。

 

特にウラがあるのが

  • フィンランドでは学費・教材費・給食はタダ。
  • 少人数制の平等教育で落ちこぼれを作らない。
  • 学校間格差がないので受験戦争がない。

なんて話。

 

これは一見すばらしいことのようではあるが、
「え、どうやったらそんなことが可能になるの?」
と思うような話ばかりである。

 

で、色々調べてみるとやはりウラがある。つまり

 

★学費・教材費・給食費はタダ(医療費もタダ)
→でもそのために消費税は23%(食品でも12%)、所得税も20%以上

 

★少人数制の平等教育で落ちこぼれを作らない
→でも子供によっては小学校入学を1年間遅らせたり小学生でも留年させる。

 

★学校間格差がなく受験戦争がない
→でも内申点を上げて普通科高校へ行くために中3で留年する生徒が3%もいる。

 

…等と言ったことだ。



フィンランドの教育思想は日本と全く違う

フィンランド国旗

フィンランドの義務教育では、
学費や給食費、教材費や文房具、
5キロ以上遠方から通う場合は、
通学費なども支給され、
ほとんど無料で教育が受けられる。

 

しかしそのウラには23%もの消費税や
20%以上の所得税など、重い税負担がある。

 

落ちこぼれが少ないとは言うが、
実は学力がない子供は学校に入れないし
義務教育でも留年させる仕組みである。

 

学校間格差がないとは言うが、
人気のある学校と人気のない学校があり、
良い学校にはいるために中学卒業を1年間延期して、
10年生をやる子供が3%もいるという。

 

フィンランドの教育は素晴らしいと言うが、
実はそれにはこういう種も仕掛けもあって、
実は日本よりはるかに厳しい教育制度だ。

 

あまりにも日本と違うので、一冊本を読んだくらいでは、
フィンランドの教育制度の全貌はわからないのも当然か。

 

なのでフィンランド教育の全体像をつかみ、
俯瞰するために何冊か本を読んでみることにした。

 

主に参考にした本は次の4冊だ。

それぞれどのような本であるか、次で簡単に説明しておくことにしよう。

 

NEXT:フィンランド教育を俯瞰する。フィンランドの教育制度のだいたい


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