日本の経済成長は何故止まった?

日本の経済成長は何故止まった?

日本の経済成長は何故止まった?記事一覧

国債残高が問題になっている原因は、日本の経済規模に対して借金が大きすぎるということである。経済規模を表す指標と言えばGDP(国内総生産)であり、国の借金問題はたいてい対GDP比で考えて多寡(多い少ない)を測る。これはGDPが大きければ税収も多いので、借金も返す能力が大きいと考えられるせいだ。現在の日本の行政債務残高、つまり国債や地方債などの合計は約1000兆円で、GDPは470兆円だから、対GDP...

日本の1,000兆円モノ巨大な借金。こんなデカイ借金を抱えているのは、広い世界を見渡しても、日本とアメリカのたった2国だけ。ただ借金の額もデカイが、問題はそれじゃない。国の借金の大きい少ないは、国の経済規模を表すGDPと比較する。これはGDPが大きければ、税収も大きく取れるので、国債の償還能力も大きいと考えられるからだ。そして借金を対GDP比で見るとアメリカの借金はまだ対GDP比70%程度なのに対...

90年代から約20年間、経済成長が止まってしまった日本。その間に日本以外のG7メンバー国の経済は、一体どういう風に推移していたのか。日本に次ぐ世界第4位の経済規模のドイツでは、1990年に東西ドイツが統一されたが、統一のコストを負担しながらも経済成長を遂げている。その結果、ドイツ中央政府の債務残高は、総額は増えているものの対GDP比では45%前後になっている。一方、世界第5位のフランスは、このとこ...

経済規模を示すGDPが、20年前まで戻ってしまった日本。先進国の集まりであるG7で、こんな事が起こっているのは日本だけである。もちろん、お隣の韓国を見ても、GDPは20年間で5倍にも増えているし、中国の経済発展は言わずもがなである。韓国の行政債務とGDPの推移AKB48の姉妹グループJKT48ができたインドネシアでもここ十年の経済発展はめざましいモノがあるから、変な話、北米・ヨーロッパ・アジアの中...

需要が大きい(買いたい人が多い)モノの価格は上がり、需要がない(買いたい人が少ない)モノの価格は下がる。これが経済学の基本的な考えである。そして土地や不動産の地代や値段というのは、その土地や不動産で儲けられる金額によって決まる。たとえばある駅前の土地で店を開いたら、少なくとも年間1,000万円の利益が見込める。それならこの土地の持ち主は、いくらだったらこの土地を貸すだろうか?いくらだったらこの土地...

土地は値下がりしない。土地を持っていれば損しない。こういう土地神話が定着した結果、銀行は土地や不動産を担保にしてお金を貸すのが当たり前になった。つまり「土地や不動産を持っていればお金は貸せるが、そうでなければお金は貸せない」ということである。これによって土地を持っている人間と、持っていない人間で、大きく差が付くようになった。何かの事業を始めようと思っても、土地を持っている人間はすぐに融資が受けられ...

バブル景気に沸いた80年代後半。しかし1990年春、政府の通達によって土地を買うための融資に制限がかかった。いわゆる「総量規制」と呼ばれるモノだが、ここから土地の価格が下がり始める。地価がとんでもなく上がったのは、投機的資金によるものだったから、何かキッカケを境に地価が下がるのは当然だ。ところがここで地価は暴落せずにジワジワ下がった。「土地の値段は下がらない」「土地を持っておれば損はしない」そんな...

バブル崩壊によって地価の下落は徐々に進んだ。しかし経済の先行きを示す株価の方は、地価よりも素早く反応し、すぐに下落した。たとえば日経平均株価は総量規制が出される前年の1989年末にはなんと3万9千円にも達していた。ところがその2年後の1992年にはなんと半値以下の1万6千円まで下がる事態となった。さらに銀行の保有株の放出や、企業同士の株の持ち合い解消によって株価が上がりにくくなってしまったことによ...

バブル崩壊によって土地神話が崩壊した日本。今度は土地を持っていると資産が目減りしだした。最初に困ったのは、土地投機をしていた連中で、次々と破産に追い込まれていった。そして次に困ったのが、土地を担保にジャブジャブと融資を行っていた銀行だ。実際にはさほど価値のない土地を高額に評価し、それを元にお金を貸し出していたから、土地の値段が下がり出すと担保価値が下がって不良融資になってしまう。そこで融資の返済が...

銀行は集めた預金を元に、お金を貸し出して儲けるビジネスだ。たとえば100億円集めれば、支払準備金として10億円だけ手元に残して、後は全部貸し出してしまう。貸し出した90億円のうち、すぐに必要がない資金は自分の銀行に預金してもらうようにして、その預金を元にまたお金を企業に融資する。そうやって、集めた100億円の何倍もお金を貸して利子を稼ぐわけである。これを「信用創造」とか「レバレッジ」と呼ぶ。ところ...

バブル崩壊と1992年のBIS規制スタートによって、機能を果たせなくなっていった日本の銀行。貸し渋りや貸しはがしによって、黒字経営でも倒産を余儀なくされた企業まで出てきた。さらに1995年1月には阪神淡路大震災が起こり、6000人以上の人が亡くなった。この震災でコンテナ取扱量アジア1位だった神戸港のコンテナヤードが潰れ、阪神工業地帯も大ダメージを被り、多大な損害が出た。大地震とは縁がないと思われて...

バブル崩壊を期に始まった日本の失われた20年。日本人は今まで信じてきた様々な神話が、単なる思いこみであったことに気づかされた。土地の値段は下がらない→バブル崩壊後15年連続で下落しつづけた日本は安全だ→地震など全く無警戒だった阪神淡路で大震災→宗教団体が毒ガスを撒いた地下鉄サリン事件銀行は潰れない→20以上の銀行が経営破綻した→拓銀や長銀など一流都市銀行まで倒産、整理そしてそれまで日本企業では滅多...

1990年春から始まったバブル崩壊。土地神話が崩れたことで銀行は数十兆円にも及ぶ不良債権を抱えた。1992年にはBIS規制による金融機関の貸し出し規制が始まり身動きできなくなった銀行は貸し渋りを始めた。銀行の貸し渋りによって、経営資金を銀行から借りていた企業は倒産の危機に見舞われ、黒字企業までもが倒産に追い込まれた。失業率はジワジワと上がり始め、2%から4%超と倍増した。日本の失業率の推移たまごっ...

日本の失われた20年。前半の10年はバブル崩壊による株価下落、逆資産効果発生による消費の落ち込み。地価下落による銀行の不良債権増大とそれに伴う貸し渋りによる中小企業の倒産。さらに銀行の破綻がつづいたことで、破綻銀行をメインバンクとしていた企業が存続の危機に見舞われることになった。黒字倒産も起こり始めたから、超一流企業も優良企業もいつ倒産するやも知れぬ事態に。そこで生き残りをかけて企業はコスト削減に...

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