吉本とAKBの成功方程式(1)やる気第一。やりたい人間を集めて鍛える

吉本とAKBの成功方程式(1)やる気第一。やりたい人間を集めて鍛える

世界の行政改革と日本

自分から手を挙げる人を集める

AKB48と吉本興業の話を長々と書いてきたが、この2つには様々な成功の共通点がある。

 

ひとつ目はまず、「やる気のある人間を集めている」ということだ。

 

有望な新人をスカウトしてくるのではなく、自分から手を挙げてやってきた人間を採用する。

 

手を挙げてきた人間を採用して、さらにふるいにかける。

 

たとえば吉本興業の場合は授業料40万円の養成学校(NSC)で若者を集める。

 

40万という授業料が、やる気の証拠と言うことなんだろう。

 

他にもオーディションを行い、有望な人間には授業料免除でNSCの授業を受けさせたりするが、原則としてスカウトはしない。

 

一方、AKBの場合は定期的に志望者を集めてオーディションを行う。

 

オーディション合格者には、無料で歌と踊りのレッスンを行い、その中でやる気のある女の子を『研究生』として採用する。

 

無料のレッスンでは、交通費と弁当も出されたりするので、初期メンバーの秋元才加さん(AKB2期生)などは、「タダで歌とダンスを教えてもらえて、しかもお弁当までもらえるのが魅力だった」…などと当時を振り返って書いている。

 

芸能界を目指していた秋元さんは、お金を払って歌やダンスのレッスンを受けていたが、経済的な負担が大きく、家も裕福ではなかったので、それをタダで教えてもらえるというだけでも有り難かったらしい。

 

AKBの劇場公演では、研究生でも1公演当たり3000〜4000円くらい支給されるので、他の有料芸能学校やタレントスクールからの転向メンバーも意外と多い。

 

ただし真面目にやらないと半年〜1年ごとに行われる『セレクション審査』で降格したり、クビになる厳しさもあるが。

 



才能がある人よりも、好きで続けられる人を

ヨシモトやAKB48では、とにかく「やる気」のある人間を集めている。

 

やる気がないと努力が続かないし、好きでないと結果が出るまで続かない。

 

世の中というのは、努力と結果が比例しない世界である。

 

百とか千の努力ではダメで、一万とか数万の努力で初めて結果が出る。

 

そして芸能の世界では特に、努力したからと言って人気に結びつくことはまれである。

 

たとえば歌が上手いとかダンスが上手いとかは、「売れる」条件ではない。

 

ファンというのは、ファンになった理由を「歌が上手いから」「ダンスが上手いから」と言うが、実際はそんなに上手くなかったりする。

 

何がタレントの魅力になるかは、実は誰にもよく分からなかったりするので、とにかく色々試してみて、上手く行ったモノを続けるしかない。

 

なので、やる気と根気のある人間を集め、やる気がなくなって、あきらめた人間はどんどん外していく。

 

AKBでもセレクション審査というのがあって、遅刻が多かったり、手を抜いていたりすると、セレクション落ち(不合格)になってクビにする。

 

正規メンバーになっても研究生に降格するし、名前の知れたメンバーでも、新曲のメンバーに選抜されない。

 

他にも恋愛禁止という決まりもあって、異性とチャラチャラ遊んでいたりすると、ファンに見つかって、やはりすぐにクビになってしまう。

 

NEXT:吉本とAKBの成功方程式(2)とにかく現場に出して、実戦で鍛える


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