吉本の歴史は、タレント発掘の歴史

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東京秋葉原からスタートし、今や全国各地に姉妹グループを展開するAKB48。

 

それぞれの地域の地元出身のメンバーを集め、地域で活動するというコンセプトがうけ、それぞれの地域で大人気となっている。

 

しかしこういう地方ビジネスを拓いたのは、実はNMB48でタッグを組んでいる吉本興業の方が先で先駆者である。

 

AKBが名古屋、大阪、博多と地方展開しているように吉本興業も札幌・名古屋・広島・博多に事務所を開き、それぞれの地方で独自にタレントを養成している。

 

そしてそこから全国でも名前が知られるようになった人気芸人やタレントも誕生している。

 

たとえばタカ・アンド・トシは札幌吉本出身だし、博多華丸・大吉は福岡吉本出身だ。

 

カンニング竹山も元は福岡吉本だし、最近人気のスギちゃんも、実は名古屋吉本がスタートだ。

 

しかし吉本興業がなぜそんな地方展開を始めたのかというと、動機が面白い。

 

というのも元は『桂こつぶ』という若手落語家が、子供の病気治療のために北海道に移り住むと決心し、それを聞きつけた吉本幹部が「それなら札幌に事務所を開こう」「札幌に作るなら福岡にも作ろう」というところから始まっているのだ。

 

しかし地方に事務所を置くだけではビジネスにならない。

 

地元のテレビやラジオに出演させる芸人も必要だ。

 

だけど大阪から一々芸人を派遣するとコストばかりかかって儲からないから、地元でやる気のある若者を集めて芸人を育てよう。

 

そう言うわけで各地にタレント養成スクールを開いて、地方芸人を育て始めたわけである。

 

こんな事をやっている芸能プロダクションは、ヨシモトしかない。

 

ではなぜこんな事をやっているのか、どうしてこんな事を始めて上手く行っているのか。

 

戦後の吉本興業のタレント発掘&育成の歴史を見てみよう。

 

ここにはAKBプロジェクトとたくさんの共通点があるし、日本の経済復活にも様々な貴重なヒントがある。

 

NEXT:建物を建ててもタレントがいないと始まらない。

 



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