経済成長の鍵は、やはりハングリー精神?
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物質的な豊かさを手に入れて、ハングリー精神を失った日本人。
ただし失ったのは、物質的なハングリー精神であって、精神的なハングリー精神はあるはず。
食うモノは足りている。
着るモノは足りている。
住むところもある。
車も別に欲しくない。
それでも積極的に努力している人は大勢いる。
たとえば2005年に、秋葉原のドンキホーテの8階の劇場で、7人の観客からスタートしたAKB48。
AKB48とは、アイドルグループをもう一度育てたいという作詞家の秋元康プロデューサーと、アイドルになりたいという少女たちが集まって始めたうさんくさいアイドルグループ。
観客を増やすために、ファンを増やすために、秋葉原に集まるオタク相手に、様々な努力を続けた。
そしてCDをたくさん売るために、CDのバリエーションを増やしたりDVDをセットにしたり、握手会や写メ会の参加特典を付けた。
どのメンバーが本当にファンに支持されているのか、人気投票で総選挙を行ったり、日頃、日の当たらないメンバーに日を当てるために、ジャンケン大会で勝ったメンバーを選抜してシングルを出したり。
そう言う風に、考えられることは何でもやって、少しずつ少しずつファンを増やしてきたグループだ。
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AKB48の経済効果は300億円以上!
2005年に秋葉原のドンキホーテの最上階で、細々とスタートしたAKB48。
様々な紆余曲折を経ながら、つねに新しい試みを続け、芸能界に話題を振りまいてきた。
その結果、6年後の2011年には国民的アイドルグループとなり、シングル売り上げ年間1位から5位までをミリオンセールス(100万枚以上)で独占するまでに成長した。
さらに名古屋にSKE48、大阪難波にNMB48などと、各地に姉妹グループを作って地域密着型アイドル育成に乗り出し、インドネシアや台湾、上海にも新しいグループを展開中。
AKB48による経済効果は、200億円とも300億円とも言われているが、波及効果はおそらくその何倍にもなるに違いない。
なぜなら今や小学生の卒業式では、AKB風の衣装を身にまとった女の子で一杯だそうだ。
AKBみたいに歌って踊るアイドルになりたい。
そういう女の子が日本中にたくさんいて、アイドルになるための投資だか消費を行っているのだ。
そこに48グループが道をドンドン拓いていき、地域経済に大きな経済効果をもたらしていく。
つまり「衣食住足りても、かなえたい夢はある」わけで、夢を叶えるための生産と消費が、ドンドン増えているわけなのだ。
彼らの「夢を叶える行動」こそが、日本の経済成長の鍵だろう。
地方でもできる!