加速化・不規則化・連続化する世界

お金が一瞬で世界を駆け回りつづける時代

トフラーによると現代社会は、加速化し、不規則化し、連続化しているという。

 

物事の変化のスピードがドンドン速くなり、人々の生活リズムは不規則化し、それに合わせる形で24時間営業するサービスが増えた。

 

パソコンやインターネットの発達によって、人々は時間や場所に縛られなくなったので、生産や消費は時間帯やリズムがてんでバラバラになり、マスでは捉えられずに非マス化した。

 

加速化・不規則化・連続化が、一番進んでいるのが金融業界だ。

 

金融とは、産業社会に絶対的に必要な「貨幣を動かす仕組み」だから、社会が加速化し不規則化し連続化するのに一番速く対応したって事だろう。

 

たとえば預金は預け入れも引き出しも、24時間体制でできるようになった。

 

また証券会社でも、夜間取引などで取引き時間をドンドン延長し、株や証券の取引きが行える時間帯が伸びている。

 

外国為替取引も東京・ロンドン・ニューヨークの三つの市場でほとんど切れ目なく取引きが行われている状態だ。

 

金融商品(株式・債権)の取引などは、データのやりとりだけだから、国債でも株式でも小麦の先物でも、瞬時に保有者が変わっていくのが今のご時世だ。

 

だから金融の世界では何が起こるか分からないし、それに対して世界中の投資家が身構えていると言っても過言ではない。

 



日本人が持っているから国債が安全なんていうのは根拠がない

情報社会では、情報も貨幣も1秒にも満たない短時間に世界を駆け回る。

 

だから金融資産も商品先物も保有者はたったの数秒でドンドン入れ替わる。

 

そしてお金というのはリスクの高いところからは一目散に逃げ出すので、あっという間に国が破産に追い込まれると言うことだってあり得る。

 

日本の国債は殆どが日本人や日本の組織の所有だから、暴落はあり得ない…なんてことを訳知り顔で言う評論家がいるが、そんな前提は、モノの数十秒で覆ってしまうのが情報社会なのだ。

 

だから国債の保有者が誰かという話は安全の根拠にしようがない。

 

今日は晴れているから布団を干しても大丈夫、と言っているに過ぎない。

 

明日になったら天気なんかすぐ変わる。

 

だいたい日本国債の保有者の外国人比率が低い理由は、単に金利が低すぎて外国の投資ファンドにとって、魅力がないってだけだ。

 

だからもし、このままずっとズルズル円高が続く見通しなら、儲からない日本国債でも為替差益で儲かると考えて保有者の外国人比率がドンドン上がっていくことだってあり得る。

 

ドルの価値が暴落しそうだから、円に替えて保有するってこともある。

 

実際、2010年の秋に中国の投資ファンドが日本国債を年初から数兆円規模も購入しつづけていたことがわかり、一体どういう意図があるんだろうと話題になったが、10兆円や20兆円の国債なら、すぐにでも所有者は入れ替わるのだ。

 

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