放射能は対処を知っておれば怖くないが

放射能(放射性物質)のもう一つの危険

日本復興,トフラー,プロシューマ活動

2011年の福島第一原発の原子炉事故は、チェルノブイリの悪夢の再来ではないかと、世界中が固唾を呑んで事故の行方を見守ることになった。

 

1986年に起こったチェルノブイリの原発事故では、放射能の危険についての知識が周知されておらず、そのために3000人もの人間が死んだと言われている。

 

共産党の方針によって放射能の危険を知らされておらず、何の備えもなく原子炉火災の消火に当たらされた結果、大量の放射線を浴びて山ほど多くの人々が死んだというのだ。

 

福島第一原発の事故では、今のところ死者は出ていないが、放射能や原発の知識があれば、そんなにたくさんの人が死なずにすんだはずで、知識のあるなしは、こうやって多くの人の生死を分けてしまうのだ。

 

そして放射能(放射性物質)のもう一つの危険は、放射性物質を体内に取り込んでしまうことによって起こるモノである。

 

放射能がなぜ体に悪いかというと、細胞内のDNAを傷つけたり破壊するからである。

 

だから放射性物質が体内に入ってしまうと、内側から身体を壊し続けることになる。

 

これを「内部被爆」と呼ぶ。

 

たとえば原発で生み出されるヨウ素131は、甲状腺ガンや甲状腺機能障害を起こすリスクになる。

 

ヨウ素は甲状腺ホルモンの原料になるので、甲状腺というノドの所の器官に集まるのだが、人間の身体というのは、放射性物質であろうが無かろうが、ヨウ素を吸収して使う。

 

そうするとヨウ素131は甲状腺で放射線を出し続け、甲状腺の細胞を壊してしまうわけだ。

 

またセシウム137も、野菜などに多く含まれるカリウムと似た性質を持つので、体内に取り込まれて、カリウムと一緒に体の中を移動して身体に害をなす。

 



放射能は、対処さえ知っておれば問題は少ない、が、

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原発事故による放射能汚染は、すぐには命に関わらないので対策でしのぐことができる。

 

というのも放射性物質というのは、時間がたてば放射線を出しつつ安全な物質に変わっていくからだ。

 

放射性物質が放射線を出して量が半分になる期間を半減期(はんげんき)と呼ぶ。

 

たとえばヨウ素131の場合は半減期は約8日だから、8日たつとヨウ素131は半分に減る。

 

3ヶ月もすれば千分の一まで量は減るから、時間が解決する。

 

もちろん甲状腺ホルモンは生存に重要な役割を果たすホルモンなので、原発事故が起こったら、早めに対策を始めて置いた方が良い。

 

つまり「ヨウ素を含んだ食品をたくさん食べる」ということだ。

 

ヨウ素は甲状腺ホルモンの材料だから、既に十分なヨウ素がある場合、放射性物質であるヨウ素131が体内に入っても、吸収せずにオシッコになって出てしまうのだ。

 

また多めにヨウ素を食べておくと、甲状腺は特に放射性物質を選んで集めているわけではないので、ヨウ素131を吸収する確率も下げることができると言うことになる。

 

一方、セシウム137は半減期が30年と長い放射性物質だから、なるべく体内に取り込みたくないものだが、だいたい100日から200日ほどで体外に排出されると考えられている。

 

というのもセシウムは、植物に含まれるカリウムに似た性質の物質なので、食べたカリウムと同じ経路で体の中を動いて、200日以内に体外に出るわけだ。

 

だから問題は、この3ヶ月から半年の間に、野菜やビタミン剤などを多く摂り発ガンリスクなどを抑えるように努力することが必要になる。

 

ただしセシウム137は、植物やキノコなどに吸収されてしまうので、汚染された土地で取れた野菜などは、絶対に食べてはいけない

 

チェルノブイリの原発事故でも、原発周辺の植物や昆虫のセシウム濃度はずっと高いままだと言うから、半減期30年と言うのは、やっぱりかなり長くて危険だね。

 

しかし本当に危険だったのは、今回の事故の東電の対応である。

 

NEXT:原発事故で見えた日本の本当の危機とは


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