民主党と共和党は、何が違う?

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共和主義とは何か。

 

まず思い浮かぶのはアメリカの共和党である。

 

アメリカの二大政党は、民主党共和党であるがこの二つの政党の主張を比べることが共和主義のヒントになるかも知れない。

 

まず民主党というのは、労働組合を支持母体としていて国民皆保険制度など、福祉充実を訴える格差是正的な政策を主張する政党だ。

 

軍事支出を削減し、福祉支出を増やす事が多い。

 

自由と平等とでは、平等寄りの政策を採る

 

一方、共和党というというのは逆に、軍事支出を増やし、福祉的支出を減らすことが多くて、同性結婚や妊娠中絶に反対することで有名な政党だ。

 

自由と平等では、自由の方を重視する政策を採る

 

自由か平等かというのは、欧米の民主政治のメインテーマであり、

  • 自由を重視するのが中道右派
  • 平等を重視するのが中道左派
というふうに、色分けされている。

 

自由を重視する政党は、政府支出を抑え「小さな政府」を実現しようとする場合が多く、平等を重視する政党は政府支出を増やして「大きな政府」を作ろうとする。

 

自由を重視すると、なぜ小さな政府志向になるかというと、民間への政府の関与を最小限に抑えようとするため、ムダな(少なくともそう思われる)福祉予算や教育予算を削り、減税によって景気を刺激しようとするからである。

 

また平等を重視すると、なぜ大きな政府志向になるかというと、平等の名の下に民間への政府関与を大きくし増税を行って福祉予算や教育予算を増額するからである。

 


民主党と共和党は、なぜ対立するのか

アメリカにおける民主党と共和党の対立は、現代のデモクラシーの最大の論点がそこにあるからだ。

 

欧米ではすでに政治というのは

  • 増税して福祉や教育にお金を振り向けるか
  • 福祉や平等を削ってでも減税して景気刺激するか
この二者択一という形に整理され、これを軸に様々な政治課題が議論されているわけである。

 

しかしなぜこういう風な二択になっているのか、我々日本人にとってはよく分からないことが多い。

 

日本では未だに、革新だ保守だというよく分からない分類で政治や政策を考えているところがあるからね。

 

しかしそれは我々日本人が民主主義というモノにまともに取り組んできていないと言うことかも知れないし、また十年前後で政権交代が起こるという政治体制に慣れていないと言うことかもあるだろう。

 

だから福祉や教育の予算を増やす政策が、増税なしで行えるという主張をする政党があったり、現在の年金制度や医療制度を維持したまま、減税が可能であるというようなワケの分からない主張を平気でする政治家が生き残っている。

 

さらに悪いことに不勉強なマスコミが、こう言う不勉強な政治家を、平気でテレビなどに出演させてしまっているせいもあるだろう。

 

それはさておくとしても、自由か平等かという選択は、現代デモクラシーの最大の論点であり、もっと簡単に言うと、

  • 怠け者に金を渡したらろくな事に使わない(→共和党・性悪説)
  • 弱者を救済するのにお金を出すのは当然だ(→民主党・性善説)
ってことだろうと思う。

 

また経済成長や景気に関しては、

  • 民間にお金を渡した方が有効な投資が行われる(→だから減税・共和党)
  • 政府がお金を集めて使った方が有効な投資になる(→だから増税・民主党)
と言うことになるだろう。

 

これはある意味、永遠の論争テーマであり、決着しにくいテーマだ。

 

だからこそどちらが正しいとは言えず、政権交代も起こるってわけだ。

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