300年前にイギリスで起こった産業革命による工業化で、
人類は途方もない富を獲得することになった。
おかげで先進国や中進国の住人は、冷暖房が整った快適な環境で暮らし、
電気機器や水道などの文明の利器によって、健康的な暮らしができるようになった。
それどころか、200年前の王侯貴族でもできないような大旅行でも、
庶民がお金を貯めれば出かけられるような贅沢もできるようになった。
じゃあ産業革命によってなぜ、こんなとんでもない事ができるようになったのか。
産業革命の最初のキーワードは、
標準化と専門化(分業化)、そして規模の極大化だ。
産業革命後の工業では、一流の職人でなければできなかった作業を、
工程を細かく分け、各工程を標準化・専門化して大量生産することが基本になった。
その結果、一人の職人だけでは到底作れないような素晴らしい商品や
貴族や豪商でなければ高価で手にできなかったような商品を、
考えられないくらい安い値段で、考えられないくらい大量に供給できるようになった。
これって、ものすごく凄いことである。
というのもたとえば、自動車を作る技能を誰一人として持っていなかったとしても、
部品を集めて、組み立てたり溶接できる人を集めれば、
それでなんと誰にも作れない高価な自動車ができあがってしまうわけだから。
飛行機だってロケットだって、テレビだってパソコンだって同じ事。
「こういうモノが欲しいな」と思えば、部品を集めて組み立てればよいってことだ。
実際今は、テレビだってパソコンだって自動車だって、そうやって作れる。
一人乗りの飛行機くらいでも、組み立てキットで作ることができる。
そして産業革命は、あふれるほどの物資・商品を供給するだけでなく、
我々の生活スタイルや文化、働き方や価値観をガラッと変えたのだ。
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工業社会のキーワード標準化・専門化とは