
産業革命以降の社会では、時間が非常に重要な要素になった。
それ以前の農耕社会では、時間が価値や富を生むとは
到底思いつきもしなかったし、
第一、時間当たりで賃金を支払うなんて事はできなかった。
さらに大事なのが三つ目のキーワードの「同時性」だ。
同時性とは簡単に言うと、みんなでタイミングを合わせるって事だ。
10時に待ち合わせしたなら、10時にみんな集まると効率的である。
みんな10時にその場所に行けば、すぐに次のことが始められる。
ところが誰か一人遅れてくると、
他のメンバーはみんな時間を無駄にする。
一人が遅れてこなければ早く終わって帰れたのに、
あるいは一人の遅刻のために、何かに間に合わなくなったり。
農業でも漁業でも、タイミングを合わせて作業しないと、
効率が上がらないと言うことはよくあるが、それは非常に限られた作業だけだ。
だからこそ
農耕社会では時間を守らない事が多いし、遅刻も平気だったりする。
●●時間だとかいって、待ち合わせに何時間も遅れてくるのが普通というのは、
農耕社会でなら許されるが、工業社会では許されない。
と言うのも工業社会では、時間が価値であるからだ。
学校や会社で遅刻を問題にするのは、工業社会では同時性が重要だからであり、
それが社会全体に浸透した結果なのである。