
東日本大震災ほど、今の日本の危機的状況を
ハッキリ示してくれた事例はないだろう。
大地震と大津波自体は天災だから仕方ないにしても、
その後の東京電力の対応がひどかった。
原発周辺の放射線や放射能の生データを公表せず、
識者や専門家の分析すらも困難にした結果、
挙げ句の果ては手に負えなくなって、
災害救助で人手がいくらあっても足りない消防隊や
自衛隊まで危険な作業に駆り出す始末。
おまけに発電量が4分の1も不足する事態になったため、
一方的な計画停電を発表して首都圏の市民に押しつけて、
電車は勝手に止めるわ、信号は勝手に消すわ。
電力は産業社会の重要なインフラであるから、
電力会社というのは様々な優遇策で損が出ないようになっていて、
それで電力会社の幹部は高給をもらっているわけだが、
産業社会にとって何が重要であるかも理解していなかったようだ。
原発で事故が発生したらどうする。電力が不足したらどうする。
そういうケースにどうするか、そのために何を優先するか。
そういう危機管理がまるでできておらず、ほとんど準備できていなかった。
なにしろあの大地震の直後、首都圏は全域停電に見舞われたが、
まさか電話も通じず、電車も全部動かなくなるとは、ビックリした。