
情報社会では、毎日毎日新しい知識が登場し、
古い知識が否定されていく。
否定されない知識もあるが、
それでも新しい知識に置き換えられていく。
たとえば健康に悪いとずっと思われていたモノが、
実はかなり健康に寄与していたとか、
逆に健康に良いと思われていた事が、
実は身体に悪いことが分かったりするのは
今や珍しくないことである。
例を挙げれば、食物繊維などは40年ほど前には
栄養の吸収を邪魔するだけの邪魔なものだと考えられていた。
ところがアフリカ原住民の食生活の研究から、
食物繊維が大便のかさを増やして便秘を防ぎ、
有害毒素の排泄に役立っている事が分かって、
今や栄養素の一つに数えられている。
またコーヒーなどは、長年、害があるものと思われていたが、
ポリフェノールの研究が進むに連れて、
健康に寄与する方が大きいと分かってきた。
コーヒーを飲むと、しばらくは血圧が上がったりして
消化器疾患、高血圧、パニック障害を持つ人にはリスクがあるが、
コーヒーを飲み続けると、様々な病気の発症リスクが下がるってことだ。
(因みにリスクが上がると確定したモノはないらしい)
一方、今や「赤チン」なんて言うのは完全に死語である。
私が子供の頃は、擦り傷でもしたら、水で洗って赤チンかヨーチンを塗ったものだが、
今やそんなことをしたらダメなんだそうだ。
擦り傷などでケガをしたとき、傷口を消毒すると
かえって皮膚の細胞を破壊して、治りを遅くしてしまうのだという。
情報社会というのはこうして、昔の知識がドンドン否定され、
年寄りやベテランの知識や経験が、かえって邪魔になる時代なのである。