選挙制度と民主主義

民主主義において選挙制度は2種類しかない。それは、小選挙区制と比例代表制である。日本でかつて採用されていた「中選挙区制」というのは世界的には異様な制度で、政治的ポリシーも不明なため、真似をする国は殆どないようだ。もちろん中選挙区のような複数の当選者を出す選挙制度もあるが、この場合は定員と同じ票数だけ有権者が投票出来る仕組みになっている。つまり2人区であれば有権者は異なる2人に投票できるし3人区であ...

民主主義における選挙制度は、大きく分けて2種類しかない。一つは小選挙区制、もう一つは比例代表制だ。小選挙区制とは、選挙区から一人ずつ議員を出して、議会を構成する非常にシンプルな方法である。一方、比例代表制と言う制度はベルギーのドントによって提案された方法で国政レベルでは1900年に初めてベルギーで実施された。だからまだ100年ほどの歴史しかない新しい方法である。ベルギーはオランダ語系の地域とフラン...

比例代表制の歴史は意外に新しくて、せいぜい百年ほどの歴史しかない。元々はベルギーの法律家のドントが提案した方式で、国政レベルでは、1900年にベルギーで初めて実施された。オランダ語の地域やフランス語の地域、プロテスタントやカトリックが入り交じるベルギーでは、元々考えが違う文化圏や宗教の違いが存在するために、地域代表ではない代表制が考えられたらしい。今ではイタリアやドイツをはじめ、多くの国で採用され...

比例代表制の一つの問題は、小党乱立が起こりやすい上に、議会での話し合いが進まないと言うことがある。そのために得票率が5%未満の政党には議席を配分しない制度(ドイツ)だとか、得票率トップの政党には、問答無用で過半数の議席を配分する(イタリア)ような小党切り捨ての制度が採用されている。日本では比例代表というと、少数意見を議会に反映させやすい制度だとよく言われるが、実際には小党は切り捨てないと立ちゆかな...

比例代表制と、議員の正統性。比例代表制で議員を選ぶ方式には、拘束名簿式(クローズド・リスト式)非拘束名簿式(オープン・リスト式)単記委譲式(ヘアー式)などという方式がある。まず拘束名簿式というのは、政党が勝手に候補者名簿に順位を付け、その順位通りに当選者を決める方式である。拘束名簿式の比例代表制は、政党や政党幹部に非常に都合が良い。というのも名簿の順位によって、当選しやすさが全然違うからである。名...

比例代表制の非拘束名簿式とは、政党が候補者の名簿を提出し、候補者か政党に投票する選挙方式だ。拘束名簿式の比例代表制では政党幹部が国民の与り知らぬままに勝手に候補者の当選しやすさを左右できるという大きな欠点があった。というのも拘束名簿式では、政党幹部が自分の党運営に都合がよい候補者を名簿の上位に載せて当選させることが出来るのだ。これでは国民が議員を選択していないから、議員一人一人の正統性は怪しい。つ...

小選挙区比例代表連用制とは、小選挙区制を取り入れた、比例代表制の一つの形である。ここまで一つの選挙区から複数の当選者を選ぶ大選挙区制について比例代表・拘束名簿式比例代表・非拘束名簿式単記移譲式(イギリス式比例代表制)などを見てきて、比例代表制に様々な問題があることを確認したわけだが、連用制もいろいろと問題が多い制度らしい。まずそもそもこの連用制、今のところ先進国で採用している国はなく、一番近いのが...

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