産業革命による工業化は、時間と金銭を結びつけた。
それ以前の農耕社会では報酬と言っても収穫を分配するだけであり、
時間と報酬は、決して相関(比例)することはなかった。
しかし工業社会では時間当たりで労働の報酬が支払われ、
資本も時間に比例する利息率で貸し出された。
Time is money.(時間は金なり)は、まさに工業社会の言葉だろう。
工業社会のキーワードは、
標準化・専門化・同時化・集中化・規模の極大化だが、
より根本的には、
全てのことが時間と数量と金銭に結びつけられた
…ってことが大きな変化って事になる。
たとえばアメリカの自動車会社は自動車の安全性(事故発生率)について、
事故が起こった際の補償額をベースにして計算しているというウワサが立ったことがある。
安全レベルをいくつか設定して、それぞれで年間に何人が事故に遭い、
支払う補償額がこれくらいになるだろうと計算して、
それでも十分利益になるように、安全性のレベルを決めているというのだ。
技術的に可能な限り、事故発生率を下げる方向ではなく、
人命をも金銭に換算して、安全性を下げれるだけ下げて儲けようという発想だ。
これはさすがに問題となって非難を浴びたようだが
良くも悪くもこれが
経済合理性であり、
科学的というものである。
工業社会の特徴を一言で言うと、
お金と時間によって全てが計られるような社会ってことになる。
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時間厳守は、産業革命以降の習わし