50兆ドルの金銭経済は、50兆ドルの非金銭経済、
すなわち金銭授受を伴わない生産によって支えられている。
というのも経済での生産の担い手は労働者であるが、
労働者は誰が教育しているのだ? …と、トフラーは問う。
読み書きを教えるのは、現代では学校の役割だと考えられているが、
実際はそのほとんどを家庭や親が担っている。
勉強ができる子供の親というのは、たいてい親が子供を教えているし、
子供が自分で勉強するようにうまく仕向けている。
できる子供は、小学校に入る前から
家で計算ドリルや漢字ドリルをやっていたりして、
自分で勉強する習慣を持っているが、
そう教育したのは家庭であって学校ではない。
東大卒タレントでおなじみの某タレントさんなどは、
幼稚園に行く前に九九を暗唱させられたとか言うが、
こう言う家庭の中で行われる教育が、実は経済を支えているのだという。
そしてこれは、学力以前の「しつけ」に関しても同じだという。
たとえば、服を着る、歯を磨く、箸を使う、トイレで用を足す。
こんにちわ、さようなら、失礼します、ありがとうなど、様々な日常会話。
こういった「しつけ」をキチンとされていない人間は、
普通の企業や組織では、従業員として雇えないはずだ。
こういう基本的な「しつけ」を行っているのも実は家庭であり、
金銭授受を伴わないプロシューマ活動ということになる。
つまり経済というのは、こういうプロシューマ活動を土台として
成り立っていると言うことだ。
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