さらにこのころには牧草としてクローバーが普及し始め、
イギリスのノーフォークでは、カブなどの中耕作物をエサに
家畜を舎飼い(しゃがい)する方法が編み出された。
クローバーというのは豆科の植物で、根っこのコブに住んでいる根粒菌により
空気中の窒素を取り入れることができるタンパク質が豊富な牧草である。
なので痩せた土地でも育つし、しかも家畜を太らせることができる。
他にも同じ豆科のアルファルファ(ウマゴヤシ)も牧草として用いられたが、
これらの発見で、かつて休耕せざるを得なかった農地で
痩せた土地でもできるカブなどの飼料作物やクローバーなどの牧草を栽培しつつ、
地力を回復させる事に成功したからさあ大変。
大麦・ライ麦 → クローバー → 小麦 → カブ・ジャガイモ・甜菜
…というローテーションで土地を休ませなくてもすむようになり
さらにクローバーやカブでより多くの家畜を飼えるようになった結果、
乳製品や肉類の供給もドンドン増えた。
この農法を
輪栽式(りんさいしき)あるいは
ノーフォーク農法と呼ぶが、
同じ広さの土地でも農作物の収量が増え、育てられる家畜の量も増える一方になった。
さらに19世紀には化学者リービッヒによって、
窒素・リン酸・カリウムが植物を育てる三大無機肥料であることが突き止められ、
地力を補うための化学肥料によって、さらに農業生産は飛躍的に伸びた。
こういう風に農業の生産効率がドンドン良くなり、そして人口も爆発的に増え始めた。
その結果、大変なことが起こり始めた。
人余りである。
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