情報社会は、若いプログラマが創った世界だなんて、
にわかには信じられないことである。
というのもコンピューターやインターネットというモノは、
企業や大学やアメリカの軍部が大金を投じて研究開発し
作ったものだからである。
ところが今や、大企業や政府すら、
この若いプログラマたちによって作られた無料ツールを利用し、
中進国や途上国政府などは、それに依存さえしている状態だ。
なにしろサーバー・マシンを動かすOS(Operation System)まで
学生やマニアが作った無料OSを使っているのだから、
いかに革命的な事が起こっているのか、想像に難くないだろう。
このOSは、1991年、フィンランドのヘルシンキ大学に通う
一人のプログラマが作り始めたもので、
作者リーナス・トーバルズの名前にちなんで
Linux(Linus's Minix:
リナックス)と名付けられている。
普通のパソコンは電源を入れると、ウインドウズやマックOSという
プログラムが動くが、あれの少しシンプルなものだと思えばいいだろう。
このリナックスは元々、UNIX(ユニックス)OS用プログラムを
自分のパソコン上で使うためにトーバルズが作ったモノなのだが、
革命的なのは、これが全てが無料で公開されているということである。
これを
オープンソースと呼ぶが、特定のルールの下に
世界中の何千人、何万人もの有志がこのプログラムを管理し、
バグ(プログラム上の不具合)があれば誰かがそれを見つけて修正し、
欲しい機能があれば、誰かが作ってドンドン付け加えているのである。
インターネットの世界では、今やこういう無料ツールが
数え切れないくらい存在するわけだから、ただ事ではない。
NEXT:
労働なきところに富が生まれる時代