農業革命によってイギリスでは農業生産力が上がり、
それに連れて人口が2倍以上増えた。
都市部でも人口が増えたが、農村部でも人口が増え、
農村から都市部に人口が移動し労働者として暮らし始めた。
貿易も活発になり、港湾労働者も増えた。
工業も手工業から次第に機械を使う工業に発展して行き、
エネルギーとして石炭が使われたので炭坑労働者も増えた。
そして人々の働き方や価値観は、農業社会とは全く異なってしまった。
というのも農場では、日が昇れば家畜を放牧地まで連れて行き、
日没まで自分のペースで受け持ち区画で農作業して帰ってくれば良かった。
労働の報酬は特に定められたものではなく、あったとしても現物中心だった。
しかし産業革命後の工場では、決まった時間に決まった場所につき、
決まった作業を決まったペースで延々繰り返すという働き方になった。
労働の報酬も、作業内容と時間に比例する形で支払われ、
現物ではなく「賃金」という「お金」で支払われるようになった。
いわゆる「賃金労働者」の誕生である。
産業革命によって新しく始まった工業生産というのは、
それまで一人の職人が全てやっていた工程を細かく分業化し、
それぞれの工程を、豊富な労働力と
石炭などの化石エネルギーで動く機械で大量加工するということである。
その細かく分けられた工程の一つを担当し、時間通りに働くというのが、
産業革命後の工業社会の基本的なルールとなった。
産業革命は1760年頃から70年もの時をかけて徐々に進展し、
その過程で「働き方」や人々の価値観も工業社会に適した形に変わっていった。
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庶民でも貴族並みの生活ができるようになったわけ