情報の非対称を利用すると、優位に立てる。
これが情報社会以前の社会の一つの儲け方であった。
これは共産主義者たちだけでなく、
宗教改革以前のカトリック教会なども似たようなことをしていたらしい。
たとえば聖書はラテン語(ローマ帝国の公用語)で書かれているが
神父でなければ聖書を読めないようにして翻訳を許さなかった。
曰く、俗人が聖書を読もうとすると「目が潰れる」んだとか。
そうして聖書に何が書かれているかをハッキリさせず、
利用できる部分だけを使って信者をコントロールしようとしたわけだ。
しかし16世紀に、ドイツのルターなどが
ラテン語で書かれた聖書をドイツ語に翻訳し、
グーテンベルグの活版印刷で印刷されて普及したことから
ローマ・カトリック教会のキリスト教独占体制は崩れだした。
聖書を神父以外が自由に読めるようになったために、
カトリック教会の教えと聖書の乖離があれば異議が唱えられるようになり、
ヨーロッパ諸国で宗教改革運動が広まって、その結果、
カトリック教会は西ヨーロッパに対する影響力を大きく損なうことになった。
情報の非対称が大きいことを利用して独占的利益を上げようとすれば、
情報の非対称が小さくなれば、その商売は成り立たなくなる。
だから
パソコンとインターネットが普及した情報社会では、
情報の非対称で立場を維持したり、儲けることは難しくなった。
いくら情報の非対称で儲けようとしても、
情報を公開してお客さんを集めようとする業者はドンドン出てくるし、
価格比較サイトや口コミサイトが乱立して、
2ちゃんねるなどの掲示板やブログで散々書かれてしまうので、隠せないのである。
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