経済成長というのは、実は投資によって起こるものである。
投資というのは簡単に言うと、消費に回すお金を消費に回さないで、
近い将来に利益を生むモノに回すということだ。
投資によって新しい富を生み出し、その富によって得た利益を、
また新しい投資に回して富を生み出していく。これが経済成長って事だ。
だから持続的に投資が行われないと経済成長はなく、不況が続く。
減税や公共投資などのケインズ政策の根本は、需要が増えれば、
それに伴った
波及効果で投資が増えることを期待しているだけで、
実はこれだけでは経済成長にはつながらない。
だから
ケインズ政策で完全雇用が成し遂げられたのは、
皮肉にも戦争による猛烈な需要があったときだけに限られるし、
ケインズもそれくらいの規模でないと無理だと考えていたと言う話も聞く。
日本でも戦前の東北の冷害による窮乏を救ったのは軍需産業だったし、
戦後の日本経済復活の足がかりになったのは朝鮮戦争による特需であった。
だから公共投資自体では経済成長につながらない。
全然足りないし、財政でそう言うことをすると金利も上がってしまい、
民間部門の生産活動も圧迫し始める。(クラウディングアウトと言う)
経済が成長するには、乗数効果だけではなく、
波及効果がないといけないのだ。
高度経済成長期から90年代までの公共投資が有効だった理由は、
投資があったときに波及効果が起きる余地がまだまだあったからだろう。
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波及効果がある公共投資はもうない