
原発事故による放射能汚染は、
すぐには命に関わらないので対策でしのぐことができる。
というのも放射性物質というのは、
時間がたてば放射線を出しつつ
安全な物質に変わっていくからだ。
放射性物質が放射線を出して
量が半分になる期間を半減期(はんげんき)と呼ぶ。
たとえばヨウ素131の場合は半減期は約8日だから、
8日たつとヨウ素131は半分に減る。
3ヶ月もすれば千分の一まで量は減るから、時間が解決する。
もちろん甲状腺ホルモンは生存に重要な役割を果たすホルモンなので、
原発事故が起こったら、早めに対策を始めて置いた方が良い。
つまり「
ヨウ素を含んだ食品をたくさん食べる」ということだ。
ヨウ素は甲状腺ホルモンの材料だから、既に十分なヨウ素がある場合、
放射性物質であるヨウ素131が体内に入っても、吸収せずにオシッコになって出てしまうのだ。
また多めにヨウ素を食べておくと、
甲状腺は特に放射性物質を選んで集めているわけではないので、
ヨウ素131を吸収する確率も下げることができると言うことになる。
一方、セシウム137は半減期が30年と長い放射性物質だから、
なるべく体内に取り込みたくないものだが、だいたい100日から200日ほどで
体外に排出されると考えられている。
というのもセシウムは、植物に含まれるカリウムに似た性質の物質なので、
食べたカリウムと同じ経路で体の中を動いて、200日以内に体外に出るわけだ。
だから問題は、この3ヶ月から半年の間に、野菜やビタミン剤などを多く摂り
発ガンリスクなどを抑えるように努力することが必要になる。
ただしセシウム137は、植物やキノコなどに吸収されてしまうので、
汚染された土地で取れた野菜などは、絶対に食べてはいけない。
チェルノブイリの原発事故でも、
原発周辺の植物や昆虫のセシウム濃度はずっと高いままだと言うから、
半減期30年と言うのは、やっぱりかなり長くて危険だね。
しかし本当に危険だったのは、今回の事故の東電の対応である。
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原発事故で見えた日本の本当の危機とは