ジャガイモの原産地は、南アメリカのペルーだと考えられている。
そのペルーから16世紀にスペイン人がヨーロッパに持ち帰り、栽培が始まった。
このジャガイモは「救荒作物」と呼ばれ、
飢饉の際に貴重な食料となる有り難いものだった。
というのもジャガイモの特徴は、痩せた土地や酸性の土地でも栽培しやすく、
うまくやれば年に二回も三回も収穫できることだ。
アンデスの涼しい気候が原産地だから、
寒冷地でもしっかり栽培できる。これってかなり凄いことだね。
それもそのハズで、ジャガイモというのは実はイモじゃない。
ジャガイモは実はナス科ナス目なす属に属する植物であり、
なすびや同じくアメリカから渡来したトマトに非常に近い植物なのだ。
ジャガイモは炭水化物やビタミンを豊富に含み、
茹でたり焼けば食べられるという手軽さだから、
日本でも江戸時代には飢饉の時の非常食として多くの命を救ってきたという。
(日本には16世紀末にオランダ人によってもたされたらしい)
そんなジャガイモは、17世紀頃からヨーロッパ全域で栽培されるようになり
特にイギリスやアイルランド、ドイツなど北部ヨーロッパの主食となっていく。
また北アメリカにももたらされて、アメリカ独立戦争の貴重な食糧となった。
そうして5千万〜7千万人の間を推移していたヨーロッパの人口も、
これらの渡来作物が広まった大航海時代末の17世紀半ばには1億人を突破し、
産業革命の始まりの時期とされる18世紀後半には、1億5千万人まで増加していく。
ジャガイモという作物がヨーロッパにもたらされ、普及したことが、
実は西ヨーロッパで産業革命が起こる下地になったってことは面白いことだろう。
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ジャガイモとカブで農業革命が始まった