アドホック(ad hoc)とはラテン語で、
意味は「特定の目的のための」「限定目的の」というものだ。
たとえばアドホック・コミティーと言えば、特定目的のために設置されるが、
目的が達成されたり問題が解決した後に解散する委員会のことだ。
トフラーは、硬直化して非効率化する官僚的組織(ビューロクラシー)に対し
情報社会で有効な組織は、特定の問題を解決し結果を出すための組織であり、
それを
アドホクラシーと呼んだ。
ビューロクラシー(官僚制)の特徴は、
ウィキペディアによると、
- 形式的で恒常的な規則に基づいて運営される。
- 上意下達の指揮命令系統を持つ。
- 一定の資格・資質を持った者を採用し、組織への貢献度に応じて地位、報償が与えられる。
- 職務が専門的に分化され、各部門が協力して組織を運営していく分業の形態をとる。
とあり、その弊害として20世紀のアメリカの社会学者マートンは
「官僚制の逆機能」を挙げている。
- 規則万能(例:規則に無いから出来ないという杓子定規の対応)
- 責任回避・自己保身(事なかれ主義)
- 秘密主義
- 前例主義による保守的傾向
- 画一的傾向
- 権威主義的傾向(例:役所窓口などでの冷淡で横柄な対応)
- 繁文縟礼(はんぶんじょくれい)(例:膨大な処理済文書の保管を専門とする部署が存在すること)
- セクショナリズム(例:縦割り政治や専門外の業務を避けようとするなどの閉鎖的傾向)
またやはり20世紀のイギリスの歴史学者
パーキンソンの法則では、
- 「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」(第一法則)、
- 「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」(第二法則)
- 「組織はどうでもいい物事に対して、不釣り合いなほど重点を置く」(パーキンソンの凡俗法則)
アドホクラシーとは、ビューロクラシーのような硬直化したものではなく、
アドホック・コミティのように解散を前提とした組織であり、、
刻々と変化する状況や目的に応じて、流体のように対応できる組織のことだ。
必要があれば集合し、時期が来れば解散して、また新たなチームを組んで事に当たる。
いわばプロのサッカーチームやプロ野球のチームのような組織だと思えば分かりやすい。
人々はそうして自分の命や人生の一部である時間を、
必要に応じて必要なだけ使うようになる。
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